先日、当社が代理店契約をしている画像解析製品のメーカー「Griffeye」の方が来日しました。
来訪先は、当社の「サイバーフォレンジックセンター」。
デジタルフォレンジックは「デジタル鑑識」とも言われていて、PCやスマホ、タブレットなどデジタル機器の調査解析を行う技術のことです。サイバーフォレンジックセンターは、デジタルフォレンジック製品の販売や技術トレーニング、インシデント調査サービス等を行っている部門です。
お二人ともとても気さくにインタビューに対応して下さいました。色々とお話を伺ったので、今回はその内容を記事にしたいと思います。
Griffeye社の画像解析ソフトウェア「Analyze DI」は、世界中で利用されています。特に北米と欧州の有名な法執行機関にて、民間、行政、連邦、国際レベルで利用されており、アクティブユーザは4000を超えます。
では、同製品を使うことでどのようなことが出来、実際どのような場面に役立つのでしょうか。
捜査機関がデジタルデータを解析して事件を解決しようとした際、近年は特に対象となるデータが膨大化してきたため、それを1つ1つ見ていくととても時間がかかります。しかし、デジタルフォレンジック製品を使うことで、調査を効率化し、捜査時間を大幅に削減することが出来ます。
特に注目すべきGriffeyeツールの特徴は、モジュール式プラットフォームがオープンAPIと一体化されているということです。他社ツールとの統合によりワークフローを効率化し、捜査班が協力しあって効果的に事件を解決することができます。
尚、画像分析に特化している‘Analyze CS’には、下記の優秀な機能が備わっています。
例えば、ある画像から得られた特定のオブジェクト(入れ墨や銃など)を、複数のメディアに格納されていたデータをまたいで他の画像からも探し出す「オブジェクト認識機能」や、オブジェクトが接近していたり、他のオブジェクトとぶつかったりしていたときに、それを見分ける「動画の特定箇所の抽出・分析機能」等があります。
Griffeyeは動作分析において、「ボストンマラソン爆弾テロ事件」にて警察が直面した大規模な捜査からヒントを得ています。このテロ事件により、大量なデジタルメディアの対処の必要性、それらを分析するためのチームの編成の準備など、素早い対応が求められる場面に直面したのです。
2020年の東京オリンピックでは何もないことが一番ですが、大なり小なり画像・動画を解析する場面は出てくる可能性がありますので、このような製品の必要性が高まりますね。
そんな製品を持つGriffeye社は、日本の市場を開拓するパートナーにフォーカスシステムズを選びました。理由は、日本におけるフォレンジック業界においてフォーカスシステムズは有名で、豊富な経験と顧客基盤、信頼性があるからとのこと。
今回の来日では、サイバーフォレンジックセンターのメンバーに、トレーニングも実施して下さいました。
当社は海外に沢山のパートナー企業を持っており、お客様に最高のサービスを提供するため、このようにスキルアップや情報収集に力を入れています。
ご興味のある方は、以下のサイトも是非ご覧下さい!
サイバーフォレンジックセンター
https://cyberforensic.focus-s.com
Griffeye