フォーカスの新入社員が直面した“1年目の壁3選”(新入社員成果発表会)

あと数日で2018年度が終わり、いよいよ来週からは新しい年度の始まりです。

昨年のこの時期、期待と不安で胸を一杯にして入社してきた新入社員は、間もなく入社してから1年が経とうとしています。
そこで、本日のフォーカスNAVIでは、先日行われた新入社員成果発表会の様子を通して、新入社員の1年間の成長の様子をお伝えします!

これまでにも、当社の公共金融事業本部が実施している新入社員成果発表会はご紹介してきましたが、今回は当社ITサービス事業本部SI&コンサルティング事業部が実施している新入社員成果発表会についてもご紹介します。

ページ後半には2つの成果発表会から見えてきた「フォーカスの新入社員が直面した”1年目の壁3選”」をご紹介していますので、是非最後までご覧ください!

公共金融事業本部

公共金融事業本部の新入社員成果発表会は、「成果と成長を管理職等に発表することで2年目以降の成長に繋げる」「OJT方針の共有※」「プレゼンテーション能力の向上」の3点を目的に行われています。
※OJT(On the Job Training)…日常業務を通じて行う従業員教育

新入社員21名とそのOJT指導者のペアが、配属時に立てた目標に対し、「どのように達成したのか」「それによりどのようなことができるようになったのか」を一生懸命にアピールしていました。

ですが中には、緊張からか上手くプレゼンテーションができず、上長から「この一年間で大きな成果を上げたのに、プレゼンテーションが惜しい!もったいない!」と期待を込めた講評を受けていた社員もいました。

しかし、この発表会の目的の一つにあるように、こうした社内での発表会やプレゼンテーションで経験を積み、力をつけることで、お客様とのミーティングの際に、しっかりと自分(当社)の強みを伝えられるようになるはずです。

発表会の後には懇親会が開かれ、21組の発表者の中から特に優秀だった3組が発表され、優勝ペアにはトロフィーと表彰状と副賞が、準優勝、第3位ペアにはそれぞれ表彰状と副賞が贈られました。

ITサービス事業本部 SI&コンサルティング事業部

ITサービス事業本部SI&コンサルティング事業部では、安定的に事業を継続させるため、10年ほど前から、事業部内の若手社員の競争を高めて優秀な人材を育成する取り組みとして、新入社員成果発表会を実施しています。

「携わってきた業務での成果」はもちろん、「プレゼンテーション能力」や「発表資料のクオリティ(伝わりやすさ等)」、「OJT指導者の指導の成果」を確認します。

事業部のほぼすべての社員が見守る中、新入社員10名が1年間の成果を発表しました。

開発スキルの身に着け方を、自身が得意とするピザ作りの過程に重ね合わせ、「基礎」の大切さと、習得に向けてどう向き合ってきたかを説明している社員や、自身の1年間をRPGゲーム風に紹介し「レベルアップできた要因」や「身に着けた“とくぎ”(スキルや知識)」を発表する社員など、アイディアに溢れた発表が行われていました。

ITサービス事業本部SI&コンサルティング事業部においても、最も優秀な発表をした新入社員が表彰され、豪華賞品を贈られました。

フォーカスの新入社員が直面した “1年目の壁3選”

ここで2つの新入社員成果発表会から見えてきた、本年度入社した新入社員が配属後に直面した課題と、新入社員がその課題を克服するために実践した解決方法をご紹介します。

【壁その1】業務理解

新入社員研修と配属先での研修(配属される部門による)において、システム開発に関する基礎的な技術は学んでおりますが、それでも配属されてすぐに担当業務のすべてを理解できているわけではありません。基本的には、下流工程と言われるテストや運用・保守の段階を任され、業務理解を深めながら徐々に上流工程を任されるようになっていきます。

しかし、当社の新入社員たちは業務に当たりながら理解を深めるだけでなく、積極的に業務理解を深める取り組みを行なっていました。

ある社員は2週間に1回、若手社員を中心とした自主的な勉強会を開き、先輩社員から業務に関する知識を教えてもらっていました。定期的に行なった理解度テストでも良い点をとることができており、自主勉強会の効果は絶大だったようです。

またある社員は、担当システムや開発ツールについて、自分なりの手順書や作業メモをまとめていました。既存のマニュアルでは網羅されていないような、細かい点や新入社員が理解しづらい部分が網羅されており、業務理解に役立っていました。作成した資料は、今後入ってくる社員にも役立つ内容となっているため、作成した社員自身だけでなく、チームの中にノウハウとして蓄積される、一石二鳥の代物です。

こうした努力が実を結び、新入社員たちは業務の理解度を深めることができていました。

【壁その2】計画性(タスク管理)

当初立てていた計画よりもタスクが遅延してしまうという課題を、多くの新入社員が挙げており、その多くが作業所要時間の見積もりが正確でなかったことが原因でした。そこで、新入社員たちが正確なタスク管理を行うために用いた解決方法が「傾向と対策」です。

受験勉強でよく聞く「傾向と対策」を自分に当てはめて考え、「想定以上に時間がかかってしまうタスク」「時間がかからずにできるタスク」の傾向を明確にし、その傾向を踏まえ、目の前のタスクの所要時間の見積もりを出し、計画を立てます。

タスクの所要時間(傾向)とタスクごとの時間を踏まえた計画を立てる(対策)ことで、大幅なタスクの遅延を防いでいました。

また、「想定以上に時間がかかってしまう」タスクに対しても、タイピング速度の向上やショートカットキーの習得に積極的に取り組み、タスクの効率化を図っていました。

【壁その3】文章構成力

システム開発が主な業務であっても、会議の議事録などでの文書の作成は必ずあります。また、SEとしてのキャリアを重ね、上流工程を担当した際、仕様書は開発チームメンバー全員が理解できるものでなければなりません。文書作成力はSEにとっても大切なものです。

そんな文書作成力を身に着けるため、新入社員たちがとった様々な対策をご紹介します。

毎月一冊、本を読んでその概要をまとめ、OJT指導者にレビューしてもらうことで、要点を捉えた論理的な文章を書けるように練習した社員もいれば、議事録を作成するたびに、OJT指導者にレビューをしてもらい指摘を受け、OJT指導者と一緒になって議事録の精度を上げている社員もいました。

また、「知識の幅を広げるために、気になるニュースを調べてまとめる」という行動を心がけていた社員は、ニュースをまとめる過程で文書作成力が身につき、結果的に業務に活かすことができていました。

配属されたときに立てた目標を100%達成できた社員が多くいましたが、惜しくも目標を達成できなかった社員もいます。しかし一様に、今回発表を行なったすべての社員が、1年間でしっかりと「成果」を上げることができていました。

4月には新たに社員が入社し、研修を経て6月には各部門へ配属されます。

今回新入社員成果発表会に参加した社員には後輩たちができます。2年目以降も引き続き成果を上げ続けることに期待しつつ、後輩たち(来年度の新入社員)にも1年目に大きく成長できるノウハウを教え、当社の新入社員の成長力を繋いでいってほしいと思います。