機械学習で豊富な人材を育成~機械学習プログラミング基礎研修~

本日のフォーカスNAVIでは、近年注目が集まるAI(人工知能)の一端である機械学習を習得し、AIに関連した技術を提供できるようになるために、当社として初めて企画・実施した「機械学習プログラミング基礎研修」についてご紹介します。

この研修は、当ブログでご紹介している「研修制度特集」のような、会社全体で実施している社員研修ではなく、当社の東日本事業部が独自に企画した研修で、事業部内のそれぞれの部門で、不足している技術や今後必要になっていく技術などを出し合い、共通して挙がった課題に取り組むために実施されたものです。
自主的に希望して受講した社員や推薦で選ばれた35名の社員が、年次や部門の垣根を越えて一緒に研修を受講しました。

2日間かけて行われたこの研修では、内定者勉強会や新入社員研修、その他の社員研修では学習していないPython(※1)を扱い、機械学習やWebスクレイピングの基本的なプログラムの実装ができるレベルまで学習します。

※1:Pythonとは、少ないコードで簡単にプログラムが記述でき、AI(人工知能)やWeb開発の分野で広く使われているプログラム言語の一つです。

機械学習とは、人間の持つ「学習能力」をコンピュータで実現しようとする技術・技法のことを言い、AI(人工知能)の一分野として研究が始まった技術です。
この技術は私たちの身に回りにも活用されており、ネットショッピングなどで見られるオススメ商品の表示機能や手書き文字認識、自動運転などの技術があります。
今回の研修では、有名な小説(膨大な単語量)をコンピュータに読み込ませ、頻出する単語を分析させる演習や、散布図上の無数の値(データ)を分類していく演習などのデータ解析を行いました。
機械学習に関する技術研修を実施するのは今回が初めてですが、このような技術研修を通し機械学習に関する技術を持った社員が増えることにより、将来、当社の技術を組み込んだ自動運転や画像認識・識別などのサービスが、世の中を便利にする日が来るかもしれません。
世界的にAIへの関心が高まっている昨今、その分野の一端を学習し、データ解析等の高い技術を身に着けることで、当社がこれからのIT関連事業でより一層活躍できる様になります。

研修のもう一つの要であるWebスクレイピングとは、情報収集をする際、Web上の膨大なデータを手作業で収集するのではなく、Webサイトから特定の情報を自動的に抽出させることをいいます。例えば、特定の製品の価格を抽出し、製品価格の変遷をグラフ化したり、ニュース見出しに含まれるキーワードを抽出し、意思決定に用いたりすることができます。
研修ではWeb上にある架空の支払い明細から特定の情報(支払い手段)のみを抽出し整理して表示する演習を行いました。
これにより、手作業では手間と時間がかかってしまうWebサイトの情報解析を、効率的に処理するサービスを実現できます。

開発経験の豊富な社員が素早くプログラミングをする中、6月に配属されたばかりの1年目社員はところどころ苦戦しているように見えましたが、どちらも確実に学習を積むことができていたように感じました。

今回の研修の企画を担当した事業部長は、「今回の研修の内容は、今後の事業部の中心となる技術の一つ。したがって、今回受講した社員は、この技術をリードしていく人材となるため、研修で学んだことに加え、自身でも学習を重ねることでしっかりと習得してほしい。」とコメントしました。

今回の研修では、社員研修では習得しきれないプログラミング言語や技術に対して、事業部として学習する機会を作ることで、社員のスキルアップを実現させています。こうした取り組みによって、社員一人ひとりがスキルアップしていくことで会社の成長にもつながり、最先端技術を用いた品質の高いサービスを提供できるようになります。

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