配属先を希望できる!「業務内容説明会」

2ヶ月間の新入社員研修も残すところ1週間ほどとなりました。6月からは各部署に配属となり、OJTがスタートします。配属を前に、当社では新入社員研修の中で「業務内容説明会」が行われます。

当社の業務内容説明会は毎年2日間かけて各部署が説明を行いますが、本年度は説明会の時間を2.5日間に拡大しました。各部署から来る「じっくり丁寧に説明をしたい」という要望と、「新入社員にしっかりと説明を聞いて理解してもらいたい」という人事部の思いが重なり、本年度の説明時間の拡大が実現しました。

それほどまでに、会社全体として業務内容説明会は重要な位置づけになっています。

なぜ業務内容説明会がそれほど重要視されているのか?そこには、以下に書くチャンスがあるからなのです。

※OJT(On The Job training)…日常業務を通じて行う従業員教育

業務内容説明会が重要視されている背景には、大きく分けて2つのチャンスがあるからです。

 

☆チャンスその1:新入社員が会社全体を知る

当社はITに関わる企業です。しかし、一言で「IT」と言っても、その事業領域は様々です。当社の場合、お客様は官公庁や地方自治体などの公共系から最終ユーザーが一般企業となる民間系まで幅広いです。また、業務内容も携帯電話の基地局などの通信制御システムやデジカメ・医療端末などへの組込みシステムの開発、ハードウェア周りやネットワークなどのインフラの設計・構築、自社製品の製造、そして近年関心が高まっているセキュリティ事業など、ここでは紹介しきれないほど多岐にわたります。

業務内容説明会では、各部署が業務内容の説明とともに、使用しているプログラミング言語や主な取引先、男女比・年齢層など部署の概要も説明します。それだけではなく、新入社員に分かりやすく、且つ興味を持ってもらうために、毎年様々な工夫を凝らした説明を行っています。

本年度は、2~3年目の若手社員が「配属前の不安をどのようにして解消していったか」や「現在携わっているプロジェクト」などの実体験を話すことで、配属後のイメージを作りやすくした部署や、業務の一端を分かりやすく説明するために、機械学習を応用した顔認証システムで、実際に新入社員の顔をシステムに学習させ、顔を検出(認証)するデモンストレーションを紹介する部署がありました。

学生のときは知ることができなかったことでも、社員になったことで知られることは沢山あります。業務内容説明会では、こうした社員の生の声や現在進行中のプロジェクトなど、社員になったからこそ知られることを存分に聞き、会社全体の事業内容について理解を深めるチャンスとなっています。

☆チャンスその2:新入社員が自ら配属先を希望できる

当社では業務内容説明会を聞いた新入社員が自らの配属先の希望を出し、その希望を考慮し、配属先が決定します。

新入社員は会社全体を知ると同時に「自分の雰囲気に合った部署はどこか?」「自分が学んできたことを活かせる部署はどこか?」「この部署で若手社員はどんなプロジェクトに携わっているのか?」などのことにも注目し、自分が希望する配属先を決める際の情報を集めます。

こうして説明を聞いた後、新入社員は「どの部署に所属し、どんなプロジェクトに携わり、どんな先輩社員と仕事をしたいのか?」を考え希望を出します。つまり、『新入社員にとってとても重要な配属に、自分の思いを込められるチャンス』があるのです。

ちなみに、配属先の希望を出すということは、希望数(人気)に若干の差が出るということ。各部署の説明の良し悪しによって、毎年人気の部署が替わることもあると聞いています。そのため、各部署が業務内容説明会を重要視し、多くの新入社員に興味を持ってもらえるよう工夫を凝らした説明をしているのです。

 

☆チャンスその1:新入社員が会社全体を知ることができる

☆チャンスその2:新入社員が自ら配属先を希望できる

 

当社は、新入社員の配属に際し、会社が一方的に決定するのではなく、新入社員自身に「今後どう働いていきたいか?」と考える機会を作り、その「思い(希望を)」を考慮して配属を決定していきます。

新入社員が配属先で活躍できるよう応援していきたいと思います。