テロ対策にフォレンジック?

7月11日に、共謀罪の構成要件を改めた「テロ等準備罪」の主旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法が施行されました。これにより、今後は犯罪実行後の処罰ではなく、(対象となる277の罪で)犯罪を計画し準備を始めた段階で処罰されるようになるとのこと。計画段階で処罰できるため、犯罪実行前の段階から捜査も開始出来るそうです。

その際、当社のサイバーフォレンジックセンターが得意としているフォレンジック技術が利用されるケースがあるかもしれません。

【フォレンジックとは】

IT分野におけるフォレンジックは「デジタル鑑識」とも言われており、PCやサーバ、スマホ、タブレットなどのデジタル機器やデジタルデータの調査解析を行う技術のことです。

同法に関して世間では賛否両論がありますが、政府としては2020年の東京五輪やパラリンピックに向けたテロ対策強化に繋がると説明しています。

実は先日、サイバーフォレンジックセンターにて、“ロンドン警視庁テロ対策司令部(Counter Terrorism Command)”の元調査分析官によるフォレンジックトレーニングを法執行機関向けに実施しました。

イギリスでは1977年から刑法で共謀罪を構成要件としており、共謀罪に関しては世界でも古い歴史を持っている国なので、当社がこのタイミングで、貴重な経験を持つ講師によるトレーニングを実施することが出来たことをとても嬉しく思います。

 

当社のサイバーフォレンジックセンターは、国内はもちろん、海外にも多くのパートナーがいます。日々、国内外の最先端の情報や技術を仕入れることで、お客様へ最適なソリューションをご提供し、引き続き、安心・安全な社会づくりに貢献していきます。