画像・動画、スマホ解析技術進化で捜査の効率化

2018年2月14日(水)に東京国際フォーラム(東京・有楽町)で開催された「第九回 保安電子通信技術セミナー・展示会」(※)で、今年も当社からいくつかのフォレンジック製品をご案内させて頂きました。その中からGriffeye Technologies社の「Analyze DI」という画像・動画解析用フォレンジックツールとMagnet Forensics社の「MAGNET AXIOM」というスマホ・タブレット等データ解析フォレンジックツールについてお話します。

(※)保安電子通信技術セミナー・展示会は、国民生活の安全、安心のさらなる向上に資することを目的に、各社が警察、消防、海上保安庁等の各機関の関係者をはじめ、関係各省庁、民間企業、大学等の関係者の皆様を対象に、講演、機器展示等を通じて、事件、事故、災害時等に役立つ映像、情報分析、デジタル・フォレンジック等に関する最新技術等をご紹介しています。

街頭防犯カメラが増加し、スマホなどで個人が簡単に撮影できる時代となり、犯罪捜査における画像や映像の分析の重要性が高まっている昨今、画像・動画解析技術は、現場捜査員からの期待も大きく、新しい解析技術の開発も求められている分野です。
上に入れ墨の入った人物の画像が映っているパソコンの画面があります。これは、「Analyze DI」の解析画面です。このソフトウェアは画像の特定の部分を抽出(上の画像の場合は入れ墨を抽出)でき、特徴を点と線で関連付けることにより、防犯カメラやネット上に公開されている画像など膨大なデータから関連性のある画像を効率的に特定することができます。
「Analyze DI」については、過去の記事でも詳しくご紹介していますので、そちらもご覧下さい。
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↑の画像は、「MAGNET AXIOM」という、パソコンやスマホ、タブレットなどからデジタルデータの抽出や解析を自動で行うソフトウェアです。スマホの容量も以前に比べ格段に増え、個人所有のスマホにおいても、InstagramやFacebookなどのSNSや、画像、ゲーム、その他便利なアプリなど膨大なデータが入っています。犯罪捜査において容疑者のスマホを捜査員が直接操作して証拠を探していては、時間がかかるばかりか、大切な証拠も捜査員がスマホを操作したことにより、情報が書き換わり証拠として不充分になってしまいます。このソフトウェアで解析することにより、証拠は保全され、且つ、上の画像にあるように探したいデータの種類が直感的にわかるアプリのアイコンで表示されており、誰にでも効率的な調査が可能となります。
「MAGNET AXIOM」の製品詳細はこちらをご覧下さい。

本展示会では、上記でご紹介した他にも、類似製品の無いMacOSの解析も可能な「BlackLight CFC Edition」や、近年販売台数が伸びている多機能で高速な証拠保全装置「Forensic Falcon」などをご案内させて頂きました。

あらゆる犯罪で、パソコンやスマホ等が証拠となる情報化社会において、犯罪を解決するための手段としてデジタル・フォレンジック技術が貢献できるよう、これからもより良い製品をご紹介していきたいと思います。

今回、展示会に来てくださいました皆様、誠にありがとうございました。まだ製品を体験したことがない方も、次の機会に是非お越しください。
お待ちしております!