ランサムウェアの感染経路は?感染の要因を知り、正しく対策しよう

ランサムウェアの感染経路は?感染の要因を知り、正しく対策しよう

目次

感染したコンピューターのデータを暗号化し、解除と引き換えに金銭を要求するランサムウェアその感染経路は多岐にわたります。「コンピューター」「情報」「お金」どれも大切なものだからこそ、守るための対策をしっかり打ちたいですよね。今回の記事では、ランサムウェア対策の第一歩として、その感染経路の説明をしていきます。


ランサムウェアとは

ランサムウェアとは、感染したコンピューター内のデータを開けないようにし、身代金の名目で金銭を要求するマルウェアの一種です。このとき、ランサムウェアによって暗号化されてしまったデータやファイルは修復が難しいことが特徴で、専用のツールを使用するか、コンピューターを初期化しなければいけなくなるケースもあります。

ランサムウェアをはじめとするマルウェア(悪質なソフトウェア)は、コンピューターセキュリティの脆弱性を狙って侵入してきます。汚染されたネットワークの使用や、写真・動画などのファイルを開いた際に、コンピューターのシステム内に侵入。そしてファイルを暗号化してしまうのです。

写真や動画、サイトのURLなど、ユーザーが身近に触れる情報の中に感染のリスクは潜んでいます。次の章では、ランサムウェアの感染経路を具体的に説明していきます。


ランサムウェアの感染経路

ランサムウェアの感染経路は、様々な種類があります。その経路は、ユーザーの想像を超える幅広さがあるため、まず知識として身に付けておくことは感染対策において大きな意味を持つでしょう。

ランサムウェアが感染する代表的な経路としては、メールのやり取りやインターネット、共有ネットワークがあります。ここで、それぞれの経路の注意点などをみていきましょう。


メールのやり取り

電子メールのやり取りにおいて、ファイルやURLを添付されてくることがあると思いますが、こういった形で共有される情報や送信元に見覚えがない場合は要注意です。

宛先が不明であったり、ファイル名に覚えがなかったりする場合は、感染源が仕込まれているメールの可能性が高いので、開く前に一旦確認しましょう。

また、宛先に見覚えがあっても、そのユーザーのパソコンが何者かに乗っ取られている可能性もあります。メールと添付ファイルの内容に違和感があれば、別ルートで確認するなどして十分に注意を払いましょう。


インターネット上のサイトやファイル

ウェブサイトの訪問や、広告のポップ、無料配布されている画像や動画には注意してください。これらのファイルを開くことによって、ランサムウェアに感染してしまう場合があります。

また、正規のサイトでも、マルウェアの開発側に乗っ取られてしまい、感染源となっている場合もあります。そのため、過去の経験や印象だけでは安全な情報かどうかは判断できないので注意しましょう。


共有ネットワークによる感染

会社や家族などにおいて、複数台のコンピューターでネットワークを共有している場合は、感染の拡大リスクを知っておきましょう。ネットワーク内のコンピューターが感染すると、ネットワークをたどって他のコンピューターにも感染が広がることがあります。

そのため、共有メンバー全員が危機管理の大切さを認識し、情報共有におけるルールづくりができていることが望ましいです。

このように、ランサムウェアの感染経路は、身近に存在しています。また、感染しているかどうかは表面的には判断できず、「気を付ける」というだけでは不十分なため、具体的な防犯対策を講じておく必要があるでしょう。


ランサムウェア感染への対策

ここまではランサムウェアの感染経路をみてきました。この章では、ランサムウェアの侵入を防ぐために、普段からできる対策を紹介します。


OSを最新の状態にしておく

コンピューターのOS(オペレーティングシステム)には、マルウェアを検知し、侵入を防ぐ機能が備わっていることが多いです。しかし、マルウェアの開発者はOSのセキュリティの脆弱性を攻略しようと日々開発を進めています。

そのため、同じバージョンのOSの防衛能力は、アップデートから時間が経つほど弱まっていくので、OSのセキュリティシステムはアップデートのたびに更新されています。アップデートの通知を受け取ったら、なるべく早い段階で対応するようにしましょう。


ウイルス対策のソフトウェアを導入する

ウイルス対策ソフトとは、マルウェアからの防衛や侵入の検知、除去ができるソフトウェアのことです。もちろん、ランサムウェアにも対応しているため、インストールしておくとセキュリティの安心感が大幅に上がるでしょう。

ウイルス対策ソフトを利用する際の注意点としては、OSと同じく常に最新版にしておくことです。せっかくの機能も、状態が古いとランサムウェアの性能に負けてしまいます。ウイルス対策ソフトから更新の通知が来たら、なるべく早く対応するようにしましょう。


情報の取り扱いにルールを設ける

ここまではツールの導入を紹介しましたが、併せて怪しい情報に手を出さないためのルールも決めておくと、より安心です。

特に、複数人でネットワークを共有している場合、メンバー間で情報取り扱いに関する基準を設けておくことは、予防という意味でも、感染時のトラブルシューティングの意味でもおすすめできます。

例えば、「送り主が不明のメールや、見覚えのないファイルは開かない」「フリーWi-Fiの利用は控える」等のルールを決め、組織で対策を徹底しましょう。


大切な情報のバックアップをとる

ランサムウェアに感染した際、暗号化されたデータの復号が難しい場合はコンピューターを初期化することになり、データが全部削除されてしまいます。

もしもの場合に備えて、重要なデータはこまめにバックアップを取っておくと安心です。


情報共有のルールを決めましょう

いかがでしたか? 近年、感染数が増加傾向にあるランサムウェア。その感染経路などの知識を身に付ければ、いざというときの役に立つかもしれません。今回の記事を参考に、日頃コンピューターでのネットワーク使用時は、「何かおかしい」と感じたら別ルートで確認するなど事前の感染予防をしましょう。また、複数のメンバーとネットワークを共有する場合は、共有メンバー全員が危機管理の大切さを認識し、組織内で情報共有におけるルールづくりができていることが望ましいです。



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